加湿器の掃除の仕方 重曹とクエン酸ではどちらがカルキ除去やニオイ除去できる?

加湿器をつけた時に…もわんとなんだか変なにおい。
加湿器の掃除されていますか?
加湿器のにおいの原因は「カビ」
こちらでは、クエン酸や重曹を使った加湿器の掃除の仕方とカルキ汚れの除去方法をご紹介します。
この記事の目次
加湿器から嫌な臭いカビが出る原因は?
加湿器にスイッチを入れた時の嫌な臭いの原因は主に「カビ」が発生していることです。
カビは、加湿器のフィルター、給水タンクから発生します。また、発生したカビを長く放置していると加湿器全体に繁茂していることも。
カビは空気中に舞っているカビの胞子が、カビに適した環境に付着することで発生します。カビに適した環境―湿度の高い暖かい場所、まさに加湿器はカビが発生しやすい場所です。
また、カビ以外の雑菌類が繁殖して悪臭を放っていることがあります。
(いわゆる洗濯物の生乾き臭も洗濯物が乾く前に雑菌が繁殖して匂います)
カビ胞子、雑菌を全くなくしたクリーンな空気を準備することはできないので、こまめに加湿器を掃除することが大切です。
このカビや雑菌を退治するために、クエン酸と重曹のふたつの洗浄剤を用います。
クエン酸も重曹も洗浄力が高く人体に無害という特徴がありますが、ふたつにはクエン酸は酸性、重曹はアルカリ性という大きな違いがあります。
アルカリ性が有効な汚れにクエン酸を用いても効果は薄いし、カルキなど酸性が有効な汚れに重曹を用いても効果は見込めません。
加湿器の臭いを発しているカビ・雑菌がどちらの汚れであるかは分からないので、併用することをお勧めします。
カルキ除去には重曹とクエン酸どちらが良い?
給水タンクの中に白くてざらざらしたものがある、ということがありますよね。
その汚れは水道水の消毒に使われるカルキが沈殿し凝固したもの(いわゆる水垢)です。給水タンクのつまりの原因になる事もあるのでこまめに除去したいものです。
カルキは水を漂白するための物質で、カルキが凝固した白い粉はアルカリ性の汚れです。
アルカリ性の汚れを落とすときには、酸性の洗浄剤を使用します。
(酸性成分(クエン酸、酢など)がアルカリ性の汚れと結合して、水に溶かしてくれるため)
クエン酸は、レモン等に含まれる口に入れたときに酸っぱいと感じる物質です。
また、体内で筋肉を動かすエネルギー変換に用いられている物質のため体内に摂取しても安全な酸性物質です。
手軽に使える酸性の洗浄剤としてクエン酸水がおススメです。
よくクエン酸と共に人体に影響のない洗浄剤として注目される重曹は、水に溶かすとアルカリ性を示すアルカリ性洗浄剤です。
カルキ除去の場合は、アルカリ性のカルキとアルカリ性洗浄液では結合しないため、水にカルキを溶かすことが出来ません。
カルキ除去に関しては重曹の出番はありません。
クエン酸を使った加湿器の掃除方法は?
○フィルター、トレイ等の掃除
・クエン酸水を作る
フィルターやトレイ等のパーツが浸かるバケツなどに2リットルほどのぬるま湯(40度くらい)を用意し、クエン酸を大さじ1加え、よくかき混ぜる。
・クエン酸水にフィルター等を漬け込む
バケツにフィルター等を入れ、2時間ほどクエン酸水を浸透させる。漬け込みが終了したら引上げ水道で残った汚れを洗い落とす。
・しっかりと乾かす
風通しのいい場所で、しっかりと乾燥させてから加湿器にセットする。
この時に大切なポイントは「しっかりと乾かす」ことです。せっかくクエン酸水でカビ雑菌を除去しても、湿気たまま放置していると新たな雑菌やカビの胞子が付着しまた繁殖してしまいます。
○給水タンクの掃除
・クエン酸水を作る
2リットルのぬるま湯に対して大さじ1のクエン酸をしっかりかき混ぜて溶かす。
(※給水タンクの容量が少ない場合は、1リットルにつきクエン酸大さじ半分で調整してください)
・給水タンクにクエン酸水を注ぐ
給水タンクにクエン酸水を注ぎ、1時間程度浸透させる。給水タンクを振って汚れを浮かせてからクエン酸水を捨て、しっかりと乾かす。
重曹を使う場合と掃除方法
○フィルター、トレイ等の掃除
・重曹水を作る
バケツにぬるま湯(40度)2リットルを入れ、重曹大さじ2を入れて、しっかりかき混ぜる。
・重曹水にフィルター、トレイ等を漬け込む
バケツに、フィルター、トレイ等を入れ重曹水を2時間ほど浸透させる。引き上げて水道水で残っている汚れをすすぎ落とす。
・しっかりと乾燥させる
湿気が残っているとそれがカビ・雑菌の原因になります。
○給水タンクの場合
・重曹水を作る
2リットルのぬるま湯に重曹を大さじ2しっかりと溶かす。
(タンクの容量が少ない場合は1リットルに大さじ1の割合で調整してください)
・重曹水を給水タンクに注ぐ
重曹水を給水タンクに注ぎ、1時間ほど浸透させます。給水タンクを振って汚れを浮かしてから重曹水を捨て、給水タンクをしっかりと乾かしてください。
加湿器の臭いとカビのの対策は?
加湿器から漂う嫌な臭いを防ぐためには、毎日のお手入れが大切です。特に給水タンクは、毎日水を取り換えることが大切です。
給水タンク内で1日以上放置された水は、見た目はきれいでもカビや雑菌が繁殖し始めています。
その水で加湿を行うと加湿器全体にカビや雑菌が広がり、フィルターでのカビ・雑菌の繁殖につながります。
また、雑菌の増えた水で室内を加湿すると雑菌を大量に含んだ空気が室内に蔓延し健康への被害も考えられます。
給水タンク内の水は毎日きちんと交換しましょう。
フィルターやトレイ等へのクエン酸・重曹での掃除は、なるべく2週間に一度行うことが望ましいです。
定期的にカビ・雑菌を除去することで一度のお手入れの時間は短くなります。
軽くつけて、しっかり乾燥させるだけでも効果がありますので頻繁に行うようにしてください。
まとめ
クエン酸や重曹でのお掃除は今注目の集まっている方法ですね。
お掃除用のクエン酸や重曹は薬局で取り扱いがあります。
ただし、薬局で購入するクエン酸や重曹はあくまでも掃除用、食用の基準を満たしていません。
料理用の物とは違うということも留意していただければ幸いです。
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