サン・ジョルディの日とは?花と本を贈る由来 2019名古屋のイベント情報

キリスト教の守護聖人サン・ジョルディの聖名祝日であり、世界一の劇作家シェイクスピアの生誕日であり没日である4月23日は、「バラの花と本の日」サン・ジョルディの日です。
今回は、サン・ジョルディの日の詳しい由来をまとめながら、名古屋市でのイベントをまとめます。
この記事の目次
サン・ジョルディの日とは?
サン・ジョルディの日は、別名を「バラの日」、またはユネスコで認定された「世界本の日」と言います。
サン・ジョルディの日の本場である、スペイン・カタルーニャ地方では4月23日に市が立ち、たくさんの真赤なバラと本を買い求める人で溢れかえります。
それは、愛と知性の象徴として、大切な人に真っ赤なバラと本を贈るためです。
また、1980年代後半日本にてカタルーニャ地方でバラと本を贈る習慣が紹介されるなどの経緯を踏まえて、スペインからの申請を受け1995年にユネスコで「世界本の日」として認定されました。
サン・ジョルディの日に本と花を贈りあうようになった由来は?
昔、カタルーニャ地方に空をかけ、火を噴くドラゴンがいました。ドラゴンは火で焼き払わない代わりに近隣の村々から若い娘を生贄に捧げさせていました。
そして、とうとうカタルーニャ地方の王様の美しいお姫様が生贄に捧げられる順番になってしまいました。
悲しみにくれる人々…そんな彼らの前に颯爽と現れたのが、後にカタルーニャ地方の守護聖人となるサン・ジョルディという若い騎士でした。
騎士は、ドラゴンと戦いました。
ドラゴンは強くその攻防は激しく続きました。
そして長い攻防の果て、騎士の槍はドラゴンの胸の鱗を割り心臓を貫きました。
カタルーニャ地方を苦しめていたドラゴンは滅んだのです。
そして、サン・ジョルディは、ドラゴンの心臓から流れた血から咲いた美しい真っ赤なバラをお姫様に捧げました。
これが、カタルーニャ地方の守護聖人サン・ジョルディの伝説です。
この伝説を受けて、カタルーニャ地方では、4月23日に女性へ真赤なバラを捧げ、愛を語る日になりました。
また、「ロミオとジュリエット」「マクベス」「ハムレット」など数多くの劇を書いたシェイクスピアの生誕日かつ没日であり、「ドン・キホーテ」の作者である、スペインの代表的な小説家セルバンテスの没日、その他多くの詩人、小説家に関連する日であることをから、赤いバラのお返しに本を贈る習慣が生まれました。
スペインではどう過ごすの?
サン・ジョルディの日の数日前から、カタルーニャ地方の州都バルセロナでは大通りに本の市が立ち始めます。
古本も新本も、子供向け絵本も学術書も入り交じり市を通る人々の目を楽しませます。
どんな本も値引きされていることも特徴で、普段本を読まない人もその日は本を買い求めることが多いです。
また、その市の隙間を縫うように赤いバラをうるスタンドが立ち、本とバラでバルセロナは美しく色取られます。
カタルーニャ地方では、バレンタインデーを祝う習慣はなく、愛を告げる日といえばサン・ジョルディの日です。
そのため男性は意中の人に贈るバラを買い求め、また女性はお返しに贈る本はどんなものがよいかしら?とさんざめきます。
同時に大切な人やお世話になっている人へ感謝を示す日本でいう義理チョコのような文化もあります。
会社で上司が女性の部下に赤いバラを配ることもあるそうです。
サン・ジョルディの日、今年も名古屋や東京でイベントが開催
サン・ジョルディフェスティバル名古屋の会場では、「本屋さんが選んだ子供に読み聞かせしたい絵本」などの展示・販売が行われており、親子連れで賑わっていました。 pic.twitter.com/V47qiumM7P
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) 2017年4月23日
サン・ジョルディの日は、日本ではユネスコが認定した「世界本の日」にちなんで、書店でイベントが企画されています。
特に名古屋市では「サン・ジョルディフェスティバル」が開催され、にぎわっています。
各書店でも、企画展やフェアが開催されますので、4月23日には訪ねてみてください。
現在(2019/3/25)時点で発表がまとめられたイベント
日時:4月21日(日)午前10:25~午後5:00(予定)
場所:名古屋大須の久屋大通庭園フラリエ「クリスタルガーデン」
内容:子どもに読み聞かせたい絵本101冊の展示販売
古書販売
絵本作家サイン会
フラワーアレンジメント教室
ビブリオバトル
日時:4月20日(土)~4月30日(火)
場所:全国書店
内容:日本書店商業組合連合会のキャンペーンです。
本を購入すると500円ごとに1枚くじが配布されます。
当選発表日は2019年5月25日(土)、1等は図書カード5000円分!
まとめ
サン・ジョルディの日、いかがでしたしょうか?
日本では童話作家アンデルセンの誕生日である4月2日の「国際子どもの本の日」もあわせて、4月はたくさんの本のフェアが開催されます。
花見がてら読書を楽しんでみていただけたら幸いです。
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